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開館記念特別展Ⅱ 没後10年記念 東山魁夷と昭和の日本画

東山魁夷《年暮る》

会 期 : 2009年12月5日(土)~2010年1月31日(日)
開館時間: 午前10時から午後5時 (入館は4時30分まで)
休館日: 月曜日(但し、1/11は開館、翌火曜日休館)
年末年始(12/28-1/4)
入館料: 一般1200(1000)円・大高生900(800)円・中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金および前売料金
*障害者手帳ご提示の方、およびその介助者(1名)は無料です。
*本展覧会は特別展のため、通常展とは料金が異なります。
主催: 山種美術館、読売新聞社
出品作品: 東山魁夷《白い嶺》、《年暮る(としくる)》、《秋彩》、《緑潤う》、
《春静(はるしずか)》、《月出づ》、
川合玉堂《竹生嶋山》、川﨑小虎《秋瓷(しゅうじ)》、 森田沙伊《ポピー》
山本丘人《雪に立つ樹》、加藤栄三《流離の灯(るりのひ)》、
山田申吾《宙(おおぞら)》杉山寧《響》、髙山辰雄《坐す人》ほか

〔皇居新宮殿にちなんだ作品〕
東山魁夷《満ち来る潮》、上村松篁《日本の花・日本の鳥》、
橋本明治《朝陽桜》、山口蓬春《新宮殿杉戸楓4分の1下絵》、
安田靫彦《万葉和歌》ほか
約50点

 2009年は「昭和の国民画家」と称された東山魁夷(ひがしやまかいい・1908-1999)の没後10年にあたります。この節目の年に、当館の所蔵品によりその画業を振り返るとともに、昭和の日本画壇において活躍した画家たちを紹介する展覧会を開催いたします。

 昭和という時代の日本は、太平洋戦争を経験し、戦後の復興と激動の中で、大きな変遷を遂げていきます。急激な近代化や民主化にともない、新しい価値観が次々と誕生し、西洋と日本、伝統とモダン、精神主義と物質主義などの相反する要素が複雑にからみあった時代でもありました。こうした新しい世相を反映した価値観は、近代日本画の世界における美意識にも影響を及ぼし、スタイルの多様化をもたらします。その中で、魁夷ら昭和の画家たちは、これまでにない技法や画材を積極的に取り入れ、より自由な発想で新しい日本画のあり方を模索していきました。

 本展では、当館が所蔵する19点の東山魁夷の作品に加え、魁夷とは東京美術学校時代の同級生だった橋本明治、加藤栄三、山田申吾の作品、そして昭和の画壇に話題を振りまいた未更会(みこうかい)メンバー〔森田沙伊、山本丘人、杉山寧、髙山辰雄ら〕の作品を展示します。

東山魁夷《秋彩》

 また、新美術館開館記念展の第2弾として開催される本展では、昭和43年に完成された皇居新宮殿の宮内庁委嘱作品にちなんで制作された、東山魁夷《満ち来る潮(うしお)》(幅9mを超える大壁画[額])、上村松篁《日本の花・日本の鳥》、橋本明治《朝陽桜》、山口蓬春《新宮殿杉戸楓 4分の1下絵》、安田靫彦《万葉和歌》が12年ぶりに一挙特別公開され、大迫力で展示室を飾ります。

 これらの個性豊かな昭和の日本画から、当時の価値観や美意識を感じ取っていただければ幸いです。

東山魁夷《満ち来る潮》

お詫びと訂正 ※現在館内および各所美術館などで配布をしております、次回展覧会の本展チラシの裏面文章に誤りがありましたので、お詫びして訂正いたします。
なお、訂正にともない、鏑木清方の作品は本展覧会では展示されません。
(誤)未更会(みこうかい)メンバー〔川合玉堂、結城素明、鏑木清方、山口蓬春、森田沙伊、山本丘人、杉山寧、髙山辰雄ら〕の作品を展示します。
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(正)未更会(みこうかい)メンバー〔森田沙伊、山本丘人、杉山寧、髙山辰雄ら〕の作品を展示します。